requirement-convergence · git:20260901.dd3607b · 2026-09-01 · sha256 046f08e31877e3c9

requirement-convergence git:20260901.dd3607bA

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name: requirement-convergence
description: 変更が生むべき成果と、そこへ至るために提案された要件を切り分け、ユーザーが除外したものを記録し、構造からコストをおおまかな区分で見積もる。要件がワークフローに入った時点、設計を始める前、または「どこまでやるか/スコープ外は何か/やる価値があるか」が言及された時に使用。
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# 要件収束

## 目的

要件は、膨らんだ状態、曖昧な状態、狙う成果を外した状態で届く。能力の高いモデルはその3つをまとめて筋の通った計画に組み直し、忠実に作り上げてしまう — 求められたものが間違っていたときに、求められたとおりのものを届けることになる。

このスキルは**何を作るか**を収束させる。どう作るか、そして変更にどのドキュメントが必要かは、何を作るかが決まった後に定める。

## 収束フィールド

| フィールド | 通過条件 |
|-----------|---------|
| `outcome` | 観測可能な結果が1つ。それに寄与しない要件は不要である。 |
| `requirements[]` | 作る対象に関わる各項目に `current-state` または `desired-future` のラベルが付いている。 |
| `nonGoals[]` | ユーザーが挙げたもの。または、除外すべきものはないとユーザーが述べたこと。 |
| `cost` | 区分1つと、それを決めた構造上の根拠、および残っている不明点。 |

`cost` はおおまかな区分であり、作業計画書がスケジュールの根拠にする工数見積ではない — 要件の段階では人日を裏付けられない。残っている不明点は、規模そのものよりも判断に影響する。

評価依頼、推測的なアイデア、指定された実装手段に分類された依頼内容は、収束中の判断材料として扱う。`requirements[]` や後続作業で参照されるドキュメントに入れるのは、ユーザーが明示的に採用したものだけとする。

各フィールドは自身の readiness ラベルを持つ: `ready`、`weak`、`weak-but-explicit`(weak だが、未解決のまま残すことにユーザーが同意した状態)。`weak-but-explicit` を設定できるのはユーザーだけである。該当する全フィールドが `ready` または `weak-but-explicit` になった時点で、要件は収束したとみなす。

フィールドごとの判断ルール: [references/criteria.md](references/criteria.md)。

## ヒアリングプロトコル

聞き出す作業と判定の両方をオーケストレーターが担う。アナライザーが出したスコープとコストのエビデンスを用い、リポジトリからは答えられないプロダクト上の選択のみを尋ねる。アナライザーを再実行するのは、回答が分析対象または必要なスコープエビデンスを変える場合のみとする。

開始前に以下のステップを登録し、完了ごとにその根拠を記録する:

| ステップ | 行うこと | 完了の根拠 |
|---------|---------|-----------|
| 1 | 分析が出したスコープの事実を述べ、そこから要件について何が言えるかを分けて示す | 事実が、その出所となった分析出力とともに列挙されている |
| 2 | `ready` に達していないフィールドについて、1メッセージあたり最大2問で質問する | `ready` に達していないフィールドごとに1問 |
| 3 | 各回答をそのフィールドの値として記録する | 値が、ユーザーが選択した選択肢、またはユーザーが述べた言い回しになっている |
| 4 | 記録した値がまだ通過条件を満たさない場合は1度だけ聞き直し、2度目の回答のままでよいとユーザーが同意した時点でそのフィールドを `weak-but-explicit` とする | 記録された回答が2つ、またはそこで止めることへのユーザーの同意 |
| 5 | 各フィールドを通過条件に照らして判定し、完成した記録を下流へ渡す | 全フィールドにラベルが付いた収束記録 |

## 保存プロトコル

| 保持先 | 保持する内容 | 書き込む主体 |
|-------|------------|------------|
| オーケストレーターの収束記録 | 全フィールドとその readiness ラベル | オーケストレーター |
| PRD の `成功基準` と `Out of Scope` | `outcome`、およびユーザーが挙げた `nonGoals` | PRD を所有するエージェント |
| Design Doc の `Requirement Convergence` | PRD がない場合は上と同じ内容。加えて `weak-but-explicit` のまま残ったフィールドは常にここへ記録する | Design Doc を所有するエージェント |

どちらのドキュメントも生成しないフローでは、記録を自身のコンテキストで次のステップへ運ぶ。

## 参照プロトコル(後続の利用側向け)

1. プロンプトから収束記録を読む。
2. `nonGoals` は今回の変更から除外し、`desired-future` 要件を作る対象として扱う。採用されていない評価依頼、推測的なアイデア、指定された実装手段は下流の作業を生まない。評価した選択肢を判断の履歴として残せるのは、承認済みADRがそれを扱う場合だけである。
3. `weak-but-explicit` のフィールドは、確定した判断ではなく記録された未解決の論点として扱い、作業がその解決に依存する場合はエスカレーションする。

## 品質チェックリスト

- [ ] 質問の前にスコープの事実を提示した
- [ ] `nonGoals` がユーザーから出たもの、または除外すべきものはないとユーザーが述べたものになっている
- [ ] 該当する全フィールドが `ready`、またはユーザーの同意による `weak-but-explicit` になっている

## References

- [references/criteria.md](references/criteria.md) — フィールドごとの判断ルール、コストの入力、チャレンジの強度、手段すり替えの検出